前回は側弯症の治療で「姿勢改善」についてお話しました。

今回はもう一つ大切な「運動療法」について なぜ必要か?その効果は?についてお話します。


運動療法が必要かつ効果的なポイント

①装具よりも過矯正(オーバーコレクション)が可能である。

②運動することで筋肉を積極的に収縮・伸長し、なおかつ脊柱(せぼね)を積極的に動かすことができる。

③独自の呼吸法を取り入れることでより矯正効果を高める。

特別ないためどこでも簡単に出来る。  

以上のポイントについてそれぞれ詳しくご説明していきます。



装具よりも過矯正(オーバーコレクション)が可能である

シュロス式のゲンシンゲン装具はかなりの矯正力があるのですが、運動療法では装具以上に側弯変形を矯正できます。

どのくらい矯正をするのかですが、年齢や側弯の程度にもよりますが多くの場合、過矯正(オーバーコレクション)するところまで背骨を動かします。

過矯正とは「もともとある側弯変形を逆転させる」ところを目標に矯正します。

おそらく多くある側弯症治療でも過矯正までできるものはシュロス法のみだと思います。

運動療法で過矯正まですることで、側弯症の矯正を可能とし、装具治療の効果もより高めることが可能になります。


運動することで筋肉を積極的に収縮・伸長し、なおかつ脊柱(背骨)を積極的に動かすことができる

通常側弯症の方の筋肉はカーブの凸側では引き伸ばされていて、凹側では縮んでいます。

この偏った筋肉を運動によって伸長されている筋肉は収縮させて縮め、縮んでいる筋肉は引き伸ばすことがとても大切になります。


積極的に筋肉を収縮・伸長することで側弯症の矯正を非常に効果的にします。

また装具治療(ゲンシンゲン装具)は非常に効果的ですが、運動療法のように筋肉を積極的に収縮・伸長することはできないため、装具治療中でも毎日装具を外した時に運動によって筋肉を使うことが必要であることがお分かりになると思います。

 

これは筋肉だけでなく脊柱(背骨)についても同じことが言えます。

側弯症の方ではもともとある生理的な背骨のカーブ(胸椎は後弯・腰椎は前弯)がそれぞれ減少しフラットバック(平坦な背中)になっていきます。

(このカーブの「腰椎前弯の重要性」については別の機会に詳しくお話します)

また多くの場合、側弯が進行もしくは年齢とともに背骨自体の柔軟性も低下していきます。

そこで背骨を運動療法によって積極的に動かす事でこの生理的な背骨のカーブ(本来ある正しいカーブ)を維持しなおかつ柔軟性を維持・向上することができます。

背骨の柔軟性はとても大切で、柔軟性が低下してしまうと側弯症の改善も難しくなります。

先ほどお話したように装具治療では基本的には背骨も固定された状態になるので運動療法でしっかりと背骨を動かす事が大切であるとお分かりだと思います。


独自の呼吸法を取り入れることでより矯正効果を高める

シュロス法の運動療法の特徴に呼吸法を取り入れていることがあげられます。

呼吸法についても詳しくは別の機会にお話ししたいと思いますが、側弯症に合わせた独自の呼吸法を行うことで、側弯の矯正効果をより高めることを可能にしています。


特別な道具が必要ないためどこでも簡単に出来る

シュロス法の中でも最新のシュロスベストプラクティスでは特別な道具などは一切必要ありません。

したがってご自宅だけでなく学校や職場などで空いている時間に頑張って運動している方もたくさんいます。

どこでも道具を使うことなく簡単に出来る事がシュロスベストプラクティスの最大の特徴であり、より効果的である理由になります。



シュロス法では

姿勢改善、②運動療法、③装具療法(ゲンシンゲン装具)によって側弯症の改善をより効果的にしています。

なかにはゲンシンゲン装具の効果が非常に高いため、装具治療に安心してしまい運動療法をあまりしない方もみえますので、装具を使用している方もそうでない方もがんばって運動療法を続けてください。

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